明智太鼓

明智太鼓は、一名「スリコギバチ」といわれる一種独特なバチで豪快に舞い踊りながら打つ太鼓が特徴です。

 

軽快なリズムで金属製の音で奏でる金銅太鼓と、柔らかい旋律を流す竹笛で構成され、その異なる3つの音が絡み合い、聞く人々の心に迫り、感動を呼び、伝統太鼓の神髄を見ることができます。

 

明智太鼓のはじまりは大正時代、三河出身の人たちが、現在の愛知県豊田市(旧東加茂郡旭町)に存続し八幡神社で奉納されていた太鼓を明智に移入する計画を立てました。

 

当時の明智の八王子神社では、岡崎神楽が奉納されていましたが、それに勝る太鼓が欲しいと人々は奔走しました。その甲斐あって、器具は借り物でしたが、境内に初めて太鼓が響き渡ったのは、大正の末期のことでした。

 

その後、町の有力者たちの協力もあり、串原の中山太鼓の影響を受けながら、明智太鼓特有の姿を編み出しました。

 

現在は、明智太鼓保存会が曲の保持、後継者の育成と郷土芸能伝承活動に努めています。

 

また、毎年10月の八王子神社例大祭では、町内3地区約300人が境内にて手踊りと明智太鼓を奉納しています。

 

 

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